小さなワクワクが詰まった
親しみやすいストーリーと、
ほっこり ほほえましい登場人物。
真っすぐな 子どもの目線で、
相手を思いやることの
大切さに気付かせてくれる絵本を
11冊 選んでみました。
目次
- どうぞのいす
- てぶくろ ウクライナ民話
- しんせつなともだち
- とんとんとめてくださいな
- にじいろのさかな
- そらまめくんのベッド
- ふゆじたくのおみせ
- 一さつのおくりもの
- おまえ うまそうだな
- すてきな三にんぐみ
- バスが来ましたよ
- 【あとがき】~譲りたくない気持ちも~
- その他の【ほっこりする絵本】
どうぞのいす
作: 香山 美子 絵: 柿本 幸造
出版社: ひさかたチャイルド
椅子に置かれた食べものが、
どんどん取り換えっこされていく♪
なんだか楽しい くり返しのストーリー。
「あとのひとに おきのどく」
気持ちの動きが分かりやすい文章で、
誰かを想って残していく思いやりのリレー。
てぶくろ ウクライナ民話
作:(ウクライナ民話)
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳:内田 莉莎子 出版社:福音館書店
雪の上に落ちていた 片方だけの手袋。
次々に、いろんな動物がやってきては、
「いれて」「どうぞ」と中に入っていく!!
絵も、文章も、
とにかく、とても細やかで丁寧なので、
何度も くり返しじっくり読みたい名作
しんせつなともだち
作:方 軼羣 (ふあん いーちゅん)絵:村山 知義
訳:君島 久子 出版社:福音館書店
食べ物のない冬、
雪の中でみつけた二つのかぶを
一つは自分に、もう一つはともだちに...と、
次々におすそ分けをくり返す やさしいお話。
大人には ちょっと単調にも感じるけれど、
小さな人には、分かりやすくて人気のお話
とんとんとめてくださいな
作:小出 淡 絵:小出 保子
出版社:福音館書店
ハイキングに出かけた3匹のねずみが、
道に迷ってしまって、
無人の山小屋へ泊めてもらうことに。
果たして、小屋の主は だれ...?
ドキドキしたり、ほっこしたり。
絵だけでストーリーが追えるほど、
文章以上に、絵が物語る やさしい絵本。
にじいろのさかな
作・絵:マーカス・フィスター
訳:谷川 俊太郎 出版社:講談社
にじいろに輝くうろこをもった、
世界でいちばん美しいさかなの物語。
挿絵がキラキラしていて、とてもキレイ!!
大人になってから読むと、
様々な角度で 考えさせられるけれど…
子どもの視点で ごくごくシンプルに、
「分かち合うこと」の幸せを伝えたい一冊
そらまめくんのベッド
作・絵:なかや みわ 出版社:福音館書店
そらまめくんのベッドは、
とっても ふわふわで、みんなの憧れ!!
でも、誰にも貸したくない そらまめくん。
ある日、その大切なベッドがなくなって…
みんなが差し出してくれた優しさに触れて、
ちょっぴり成長する そらまめくん。
お豆同士のわちゃわちゃが可愛らしい!
ふゆじたくのおみせ
おおきなクマさんとちいさなヤマネくん
作・絵:ふくざわ ゆみこ 出版社:福音館書店
冬支度のお店へ 買い物にやってきた
おおきなクマさんとちいさなヤマネくん。
仲良しの二人が、
お互いを思いやる姿はもちろん、
周りの森の動物たちも とても優しくて温かい。
イラストも柔らかくて可愛い、おすすめの絵本
一さつのおくりもの
作:森山 京 絵:鴨下 潤 出版社:講談社
クマタが、と~っても大切にしてきた
『かいがらのおくりもの』という 大好きな絵本。
ある日、
困っている人を助けたくて、クマタは、
その一番大切にしていた絵本を贈ることに...
クマタの大きな決断から生まれた 心温まる物語
おまえ うまそうだな
作・絵: 宮西 達也 出版社: ポプラ社
アンキロサウルス(草食恐竜)の子どもが、
ティラノサウルスを パパだと勘違いして…。
"不穏な感じのタイトル"とは裏腹に、
戸惑いや切なさ、愛情、深い思いやり等…
大人が読んでも、子どもが読んでも、
それぞれの目線で 心動かされる感動の一冊
すてきな三にんぐみ
作:トミー・アンゲラー 訳:今江 祥智
出版社:偕成社
だれもが恐れる 三人組のどろぼうたち。
ある日、強盗に入った先で出会ったのは、
みなしごの少女ティファニーちゃん。
彼女と出会ったことで、3人は変わり始め…
長く親しまれ続けている アンゲラーの代表作!
【善】と【悪】について
自分なりに考えるようになった 年齢の子に。
バスが来ましたよ
文: 由美村 嬉々 絵: 松本 春野
出版社: アリス館
病気で視力を失った男性が、
小学生に助けられながら続けた バス通勤。
男性側の視点から、
当初の不安の大きさと、
思いもかけず もたらされた親切のリレーへの
驚きと喜びが じんわりと伝わってくる。
【あとがき】~譲りたくない気持ちも~
自分の大切なものを
ひとに分けて/貸してあげるのって、
ものすごく尊い行為だと思います。
大人になると、
他人の物を 気軽に欲しがる人が、
ぐっと減るので、
そういう機会自体が少ないけれど...
子ども同士の世界は、
遠慮も何もないから たいへん(笑)
だから 単純に、
「貸してあげる=いいこと」
だけの正義で終わるのではなく、
【貸してほしい気持ち】と同じくらい、
【譲りたくない気持ち】も、
大切にしてあげたいなぁ、と。
分けてあげる/貸してあげるのも、
すごく勇気のいることだから...
絵本を通じて、
そういう【両方の気持ち】を
思いやれることができたらいいな~
なんて思っています。
その他の【ほっこりする絵本】