今回は どちらかというと、
【読み物】に近い 絵本の紹介。
ちょっぴり長めの、
そして 深めのお話が多数です。
目次
どれも さらっと読める長さで、
イラストも多いので、
子どもたちにも楽しんでもらえる
【ほっこりする本】ばかりだけど…
ここは敢えて!
さまざまな経験を重ねてきた
"大人たち"にこそ届けたい。
心にグッとくる【ねこ絵本】、
宝物にしたくなるような7冊です。
せかいいちのねこ
絵・文:ヒグチ ユウコ 出版社:白泉社
(104ページ)
本物の 生きているねこになりたい!
そう願う、ぬいぐるみのニャンコは、
生きている猫たちの元を訪れて、
さまざまな交流を重ねていく…。
いじらしくて、可愛くて、やさしくて、
そして何より、
大切なことに そっと気づかせてくれる、
ヒグチユウコさんのファンタジー。
ねことことり
作:たての ひろし 絵:なかの真実
出版社:世界文化社
(32ページ)
こえだを束ねる仕事をしている ねこと
こえだを探している ことり。
やさしくて穏やかな 二人のやりとり。
ふわふわと撫でたくなるような、
ぬくもりのある繊細なイラストは、
眺めているだけでも 癒される。
優しさと友情を感じる、
包み込まれるような ハッピーエンド。
ぼくはいしころ
作:坂本 千明 出版社:岩崎書店
(32ページ)
親猫からの教えを守りながら、
ずっと一人で暮らしてきた 野良の黒猫。
だれも 気にかけもしない、
道端に落ちている いしころと同じだと、
自分のことを そう思っていたけれど…。
小さな出会いをきっかけに、
あふれ出してきた黒猫の本当の気持ちが、
なんだか、
人間のそれにも重なるようで、
たまらなく 心が締め付けられる。
紙版画で描き出された やさしい絵本。
うちのねこ
作:高橋 和枝 出版社:アリス館
(32ページ)
元野良の 臆病なねこが、
ゆっくりゆっくり時間をかけて、
家族になるまでのお話。
カワイイだけじゃない、
作者の実体験に基づいた 悲喜こもごもが、
四季の流れや リアルな距離感とともに、
丁寧に 丁寧に 描かれている。
あおい目のこねこ
作・絵:エゴン・マチーセン
訳:瀬田 貞二 出版社:福音館書店
(112ページ)
自己肯定感 高めで、
とっても前向きな こねこの冒険物語。
ほかの子と違う 見た目のせいで、
いじわるなこともさせるけれど、
ちっとも気にせず、マイペース。
明るくて、
真っすぐな 元気をもらえる一冊。
見開きの半分はイラストで、
テンポがよく、すっきりしているので、
小さな子にも 読み聞かせやすい。
わたしのげぼく
作: 上野そら 絵: くまくら珠美
出版社: アルファポリス
こんなにも愛のこもった
「げぼく」呼びがあるなんて・・・
ねこの目線でつづられた
男の子との 微笑ましい日常。
その日常は 18年の時を重ねて、
ゆっくりと、でも はっきりと、
避けられない別離のときへ...。
涙ぐみながらも、
くすりと笑える 軽やかなラストに、
最後の 最後まで、
めいいっぱいの愛情を感じる。
100万回生きたねこ
作・絵:佐野 洋子 出版社:講談社
(31ページ)
【ねこ】と言えば、やはり この絵本。
100万回も死んで、
100万回も生きた ねこのお話。
きっと、読んだ人の数だけ、
いろいろな解釈や感想があって、
読むたびに、
さまざまな想いが込み上げる。
押しも押されもせぬ、不朽の名作。
以上。
ねこ好きな人にも、
そうでない人にも おすすめしたい、
【ねこ絵本】7冊でした。
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