絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

【森林破壊】についてじっくり考えてみる絵本=8選=

 

今回のテーマは、

SDGsの目標15〔陸の豊かさも守ろう]

 


〔PR〕ゾウの森とポテトチップス
写真・文: 横塚 眞己人 出版社: そうえん社

 

目次

 

 

私たちが 手放せないでいる

"便利な暮らし"、の代償の大きさ。

 

地球を守るために立ち上がり、

数々の苦難を乗り越えてきた人たちのこと。

 

SDGsという言葉が出てくるよりも、

ずっと 前から言われている

【森林破壊】について、

 

ちょっと立ち止まって、

じっくり考える機会になりそうな絵本を

8冊 選んでみました。

 

 

パンダくんパンダくんなにみているの?

作: ビル・マーチン 絵: エリック・カール

訳: おおつき みずえ 出版社: 偕成社

 

「くまさんくまさんなにみてるの?」

と同じシリーズの、エリックカールの絵本。

 

パンダ、カメ、ペンギン、アシカ、ヒョウ...

一見 なじみのある動物のように見えて、

実は、出てくる動物は すべて絶滅危惧種

 

 

 

やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい

作・絵: 田島 征三 出版社: 童心社

 

前からも、

うしろからも読める ユニーク絵本

 

一方から読むと、動物たちのSOSが、

反対から読むと、人間が捨てたごみが…

 

田島征三さんの絵は、

子どもたちを 引きつける力がすごくあって

メッセージが まっすぐに届く

 

 

 

ぞうさん、どこにいるの?

作: マイア・バルー 絵: 柳田邦男

出版社: 光村教育図書

 

ぞうさん、おうむさん、へびさん、どこ?

 

探し絵のように始まるけれど、

だんだんと 木が切り倒され、

隠れる場所が なくなってゆく動物たち。

 

シンプルだからこそ、

小さな人にも メッセージが伝わりやすい。

 

ただ…

最後に 新しい住処を見つけるとはいえ、

動物たちが追いやられていく展開は、

ものすごく繊細なタイプ子には、

ちょっとショックかもしれないので、

大人が 下読み/判断しておくと◎

 

 

 

ちいさいおうち

作・絵: バージニア・リー・バートン

訳: 石井 桃子 出版社: 岩波書店

 

丘の上に建つちいさなおうち。

鳥の声を聞き、四季の移ろいを感じ、

自然いっぱいの のんびりとした場所は、

時間の経過とともに 周囲の都市化が進み...

 

社会問題に触れつつも、

それだけが 主たるテーマでなく、

 

文章がきれいで、

幸福感や安心感も たっぷり味わえるので、

ゆっくり時間をかけて読みたい一冊

 

 

 

楽園のむこうがわ

作: ノリタケ・ユキコ

文:椎名 かおる 出版社:あすなろ書房

 

右のページと 左のページ。

始まりは同じでも、少しずつの選択の差で、

ずいぶん違う世界へと進んでいく。

 

開発/発展していく街か、共存する未来か...。

果たして【楽園】はどっちなのか...

 

文章はとても短いけど、

余白の分だけ 深く考えさせられる。

中高生~大人にも読んでもらいたい一冊。

 

 

 

木のきなケイトさん

砂漠を緑の町にかえた ある女のひとのおはなし

文:H.ジョゼフ・ホプキンズ

絵:ジル・マケルマリー  訳:池本 佐恵子  

出版社: BL出版

 

ケイトは、

森のなかで遊び、木がともだちで、

そして何より、木の勉強が好きな女の子。

 

でも、大きくなって、

木のない砂漠の町で暮らすことになり…

 

多くの逆境の中でも、

自分の「好き」を貫き続け、

”バルボア公園の母"と呼ばれた女性の半生

 

 

 

ゾウの森とポテトチップス

写真・文: 横塚 眞己人 出版社: そうえん社

 

表紙や表題にひかれて 気軽に読むと、

大人でも衝撃を受ける 深刻な環境問題。

 

チョコにポテチ、

シャンプー、洗剤、化粧品などなど…

さまざまなものに使われているパーム油。

 

そのパーム油を作るために、

引き起こされている ぞうの森の環境破壊...

 

便利な暮らし の

代償の大きさを思い知らされる写真絵本。

 

 

 

ワンガリ・マータイさんとケニアの木々

作:ドナ・ジョー・ナポリ 絵:カディール・ネルソン

訳:千葉 茂樹 出版社:鈴木出版

 

2004年、ノーベル平和賞を受賞した

ワンガリさんの 知恵と情熱を伝える物語。

 

日本語の「モッタイナイ」の言葉と精神を

世界へ広げようと活躍している ケニア女性。

 

「木を植えなさい」という言葉とともに、

絵本の中でも くり返し出てくる

「ザァユ・ニュンバ/人びとに平和を」

という言葉に 彼女の信念を感じられる。

 

 

 

以上、8冊の紹介でした。

 

 

【あとがき】

 

特に、

「ゾウの森とポテトチップス」

を初めて読んだときは、本当に衝撃で…

 

自分の普段の暮らしと

こんなにも直結している問題なのに、

 

森林破壊/環境破壊と聞いても、

どこか遠く 別の場所で、

他の人が引き起こしている問題だと、

 

頭のどこか片隅では、そんなふうに、

安直に考えていた自分に気づきました。

 

"知らない"ということ、

"知ろうとしない"ことは 罪だなぁと、

内省するばかりです。

 

 

 

【その他のSDGsに関する絵本の紹介】

 

SDGsの目標14〔海の豊かさを守ろう〕 

yuruoya.hatenablog.com

 

SDGsの目標12〔つくる責任つかう責任〕

yuruoya.hatenablog.com

 

SDGsの目標16〔平和と公平をすべての人に〕

yuruoya.hatenablog.com

 

SDGs目標10〔人や国の不平等をなくそう〕

yuruoya.hatenablog.com