絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

世界の【昔ばなし】東欧編 =おすすめ13選=

 

ヨーロッパの中でも、

特にたくさんの民話や昔ばなしがある

ロシアと その周辺諸国のお話を

【東欧編】として まとめてみました。

 


〔PR〕てぶくろ
作:(ウクライナ民話) 絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳: 内田 莉莎子 出版社: 福音館書店

 

目次

 

"佐藤 忠良"さんや "ラチョフ"さんなど、

現地の暮らしに造詣の深い画家たちによって

丁寧に 丁寧に 描きあげられた作品は、

すみずみまで、とっても見応えがあります。

 

 

おおきなかぶ【ロシアの昔話】

再話: A・トルストイ 訳: 内田 莉莎子

画: 佐藤 忠良 出版社: 福音館書店

 

おなじみのフレーズのくり返しで、

子どもは、すぐに覚えて真似したくなる。

 

人物や場面の絵も、

とても丁寧で 子どもにも分かりやすく、

絵だけで物語を追いやすいので、

小さな子たちにも おすすめの絵本。

 

 

 

てぶくろ【ウクライナ民話】

作:(ウクライナ民話) 絵:エウゲーニー・M・ラチョフ

訳: 内田 莉莎子 出版社: 福音館書店

 

手袋のサイズ感ばかりに

ついつい意識がいきがちだけど...

 

それぞれの性格が分かる 動物たちの呼び名、

変わっていく手袋の細やかな変化、

優しさとドキドキに満ちたストーリーなど、

 

子どもたちの「大好き」が

随所に詰まった イチオシの一冊。

 

 

 

おだんごぱん【ロシア民話】

作: (ロシア民話) 絵: 脇田 和

訳: 瀬田 貞二 出版社: 福音館書店

 

おじいさんから 逃げ出した"おだんごぱん"

巧みな話術で いろんな動物からも逃げ回り…

ちょっと得意げな 歌のくり返しが楽しい。

 

アメリカの「ジンジャーブレッドマン」など、

似た展開のお話も あちこちで見られる。

つまり それだけ、

子どもに好かれる 鉄板のストーリー。

 

 

 

空とぶ船とゆかいななかまウクライナのむかしばなし】

再話・絵: バレリー・ゴルバチョフ

訳:こだま ともこ 出版社:光村教育図書

 

"世界一のまぬけ"と ばかにされる若者が、

不思議な老人の助けで 空とぶ船を手に入れ、

 

さらに、

すごい特技を持った7人の仲間たちと…。

 

似た感じのお話が、

世界のあちこちにあるけれど、

こちらは、

とっても和やかで にぎやかな雰囲気。

 

 

 

七人のシメオン【ロシアのむかしばなし 】

文: 田中友子 絵: 大畑 いくの

出版社: BL出版

 

働き者の7人兄弟、名前は全員"シメオン"!!

みんな、それぞれに

ちがう"わざ"をもっていて…。

役に立たないと思われた末っ子が大活躍⁈

 

大筋としては、

聞いたことあるような人物設定だけど、

これまた違ったストーリー展開でおもしろい

 

 

 

金の鳥【ブルガリアのむかしばなし】

文: 八百板 洋子 絵: さかた きよこ

出版社: BL出版 

 

金の鳥を捕まえたいという王の命令により、

金の鳥をさがす旅に出た3人の王子。

優しく かしこい末の王子は…

 

幻想的なアイテムやイラストにも魅了される

 

 

 

わらのうし【ウクライナの昔話】

作: 内田 莉莎子

絵: ワレンチン・ゴルディチューク

出版社: 福音館書店

 

"わらの牛"が

巡り巡って 幸運をもらたらすお話。

 

読みやすい文章と くり返しのリズム、

細かなところまで丁寧に描かれた絵、

みんながハッピーに終わるところも素敵。

 

ウクライナでは有名なお話だそう。

 

 

 

ゆきむすめ【ロシアの昔話】

作: 内田 莉莎子 絵: 佐藤 忠良

出版社: 福音館書店

 

子供のいないおじいさんとおばあさんは、

雪で作った女の子をとても可愛がっていて…

 

最後は、

はかなくて 切ない終わり方だけど、

絵と文章が絶妙にマッチして余韻を残す。

 

「おおきなかぶ」とおなじ作者、

内田莉莎子さん佐藤忠良さんコンビの作品

 

 

 

マーシャとくま

絵:エウゲーニー・M・ラチョフ 訳: 内田 莉莎子

再話: M・ブラートフ 出版社: 福音館書店

 

森で道に迷い くまに捕らわれたマーシャ。

どうにかして家へ帰ろうと 智恵を働かせ…

 

利発なマーシャと、

ちょっと間の抜けたくまの

ドキドキする やりとりが おもしろい。

 

 

 

ガラスめだまときんのつののヤギベラルーシ民話 】

作:(白ロシア民話) 絵:スズキ コージ

訳: 田中 かな子 出版社: 福音館書店

 

おばあさんが育てた麦を食べ散らすヤギ。

いろんな動物がヤギを追い出そうとするが

なかなか上手くいかず...

 

最後に、

ヤギを退治した意外な生き物とは⁈

 

 

 

十二の月たち【スラブ民話】

再話: ボジェナ・ニェムツォヴァー

文・絵: 出久根 育 出版社: 偕成社

 

善良なマルシュカは、

継母とその娘から、

意地悪な無理難題を押し付けられる。

 

しかし、森の奥で

ふしぎな"12の月たち"に出会い…

 

類話として、

内田莉莎子さん再話「12のつきのおくりもの」

マルシャークの戯曲「森は生きている」

などがある。

 

 

 

クラクフのりゅう【ポーランドの昔話】

作:アンヴィル奈宝子 出版社:偕成社

 

お城に住む靴職人のドゥラテフカが、

智恵を絞って、りゅう退治にのりだす。

 

古都クラクフの 有名なドラゴン伝説で、

今やドラゴンは、地元の愛されマスコット。

お話の中の お城や洞窟も実在するんだそう。

 

 

 

▽▲ちょこっと番外編▲▽

3びきのくま

作: L・N・トルストイ 絵: バスネツォフ

訳: 小笠原 豊樹 出版社: 福音館書店

 

大きなくまと 中くらいのくま、

それから、

ちいさなくまが出てくる あのお話!

 

文も絵も、ロシア人が手掛け、

くまの名前や イラストも、

ロシアの雰囲気がたっぷりだけど、

 

実は!!お話自体は、

イギリス民話を元にしたものなんだそう。

 

 

 

【あとがき】

 

お話の中で、

わざわざ文章にして、

 

「みんなで一緒に協力してがんばりました」

 

なんて、

直接 出てくるわけではないけれど、

 

いろんな人や 動物たちが

手を取り合って暮らしている様子が、

生き生きと描かれ、

 

一見、役に立たなそうなものや、

小さなものが大活躍するお話も 多い印象。

 

昨今の情勢を考えると、

思うところもあるけれど...

 

だからこそ、

これらのお話の良さや 温かさを

子どもたちに たっくさん届け続けたいな

と、改めて 思わされます。

 

 

 

※紹介した国名や 地域名は、
 絵本のタイトルや表記に準じています。

 

その他の昔ばなしの紹介はこちら

yuruoya.hatenablog.com

 

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