今回 紹介する【グリム童話】は、
グリム兄弟(兄ヤーコプと弟ヴィルヘルム)が
ドイツの昔ばなしをまとめあげた 童話集。
有名どころでは、
シンデレラや ラプンツェル、
ハーメルンの笛ふきなどなど。
156篇の童話が収集されていて、
世界で最も多くの言語に翻訳され、
最も多くの人々に読まれている童話です。
〔PR〕ロバのおうじ
作: グリム童話 絵: バーバラ・クーニー
訳: もきかずこ 出版社: ほるぷ出版
目次
- 名作よんでよんで グリムどうわ15話
- ロバのおうじ
- グリムの昔話 くまの皮をきた男
- とんでもないおきゃくさま グリム童話
- つぐみのひげの王さま グリム童話より
- 7わのカラス グリム童話
- うできき4人きょうだい グリム絵本
- おどる12人のおひめさま
- ミリー 天使にであった女の子のお話
- あめふらし グリム童話
- 【おすすめの作家さんたち】
有名なグリム童話を集めた
【幼児向けの童話集】1冊と、
日本では、
あまり深く知られていない⁈
その他の【グリム童話の絵本】を
9冊選んでみました。
名作よんでよんで グリムどうわ15話
作: 西本 鶏介 大石 真
出版社: Gakken
金色のがちょう/おおかみと七ひきの子やぎ/
しらゆきひめ/三人きょうだい/赤ずきん/
ヘンゼルとグレーテル/おひゃくしょうとあくま/
かえるの王さま/ブレーメンのおんがくたい/
小人とくつや/おいしいおかゆ/ねむりひめ/
三人のしあわせもの/みつけどり/ほしのぎんか
有名なお話を
コンパクトにまとめてあるので、
一通りのあらすじを押さえるのにピッタリ。
小さな子どもが飽きずに読める工夫が
あちこちに施されているので、
いろんな童話に触れる 入門としておすすめ。
ロバのおうじ
作: グリム童話 絵: バーバラ・クーニー
訳: もきかずこ 出版社: ほるぷ出版
王と王妃が 魔法使いとの約束を破ったせいで
子どもが ロバの姿でうまれてしまい…。
やわらかい絵と 丁寧な文章で届ける
グリム童話らしい 残酷で美しいストーリー。
※少し長め。声にだして読むと30分くらい
グリムの昔話 くまの皮をきた男
絵: フェリクス・ホフマン
訳: 佐々 梨代子 野村 ひろし
出版社: こぐま社
世の中が平和になって 暇を出された兵士が、
他に頼る者もなく、悪魔と取引をした結果、
7年間 くまの皮をきて生きることに...。
一風変わったシンデレラストーリーで、
ホフマンの絵が 物語をより盛り上げる。
とんでもないおきゃくさま グリム童話
作: グリム 絵: バーナデット・ワッツ
訳: ささき たづこ 出版社: 西村書店
はちゃめちゃなニワトリ夫婦のお客様が、
あまりにも とんでもなさ過ぎるっ!!
夢も教訓的なものも あまり感じられなくて、
ただただ、ほんとにひどい(笑)
グリム童話には、こんなお話もあるんだ~
という発見が詰まった一冊。
つぐみのひげの王さま グリム童話より
作: グリム 絵: モーリス・センダック
訳: 矢川 澄子 出版社: 評論社
美しいけれど、
とてもとても わがままなお姫様。
お姫様のあまりの高慢さに怒った王さまは、
そんな娘を 乞食と結婚させることに...。
センダックの描く
「つぐみのひげの王さま」は
子どもたちが演じる 子ども劇仕立てで、
ドタバダした 演技くささが、
元のストーリーの 物々しい重さを、
ゆる~く 和らげてくれている。
7わのカラス グリム童話
作: グリム 絵: フェリクス・ホフマン
訳: 瀬田 貞二 出版社: 福音館書店
思わぬ呪いを受けて
カラスになってしまった兄たちと、
彼らを探して家を出る女の子の物語。
心優しい女の子が奮闘する大冒険で、
ところどころ表現が不気味で怖いけど、
お話自体は テンポよく進んでいく。
最後は 兄妹みんなでハッピーエンド♪
うできき4人きょうだい グリム絵本
作: グリム 絵: バーナデット・ワッツ
訳: 福本友美子 出版社: BL出版
うでききの4人兄弟が
お姫様を救うために それぞれの技を使い…
あちこちで、似たお話があるけれど、
4人が選んだ職業や、父親の試しが特徴的!
物語終盤では、兄弟4人のうち、
誰が救い出されたお姫様と結婚するのか?
という問題が浮上するも、大団円!
こんな終わり方も、なんだか面白い♪
おどる12人のおひめさま
作: グリム童話 絵: エロール・ル・カイン
12人のお姫様の靴は
朝になるといつもボロボロ。
不思議に思った王様が、この謎を解いた者に
国をつがせるとおふれを出し…。
エロールルカインの絵が 本当にきれい。
挿絵だけでなく、
文章の周りにも装飾があり、
絵本の装丁の至る所から、
お姫様たちの世界観が溢れている絵本。
ミリー 天使にであった女の子のお話
作:ヴィルヘルム・グリム 絵:モーリス・センダック
訳:神宮 輝夫 出版社:ほるぷ出版
村に戦が近づいていて、
「三日たったらもどっておいで」と言って、
母親は娘を森の奥深く逃す…。
けっこう宗教色が強めの物語だけれど、
母が子を想う愛情の深さに胸を打たれる。
個人的には、本当にこれが救いなのか…?
とも考えさせられる、切ない母娘のラスト。
センダックがイラストに込めた想いと、
その美しさ・迫力に引き込まれる
あめふらし グリム童話
著: グリム兄弟 絵: 出久根 育
訳: 若松 宣子 出版社: 偕成社
王女さまの結婚相手を募集して、
お題が出されたが、失敗した者はさらし首⁈
そして、その首の数 すでに97!!
その難題に、運試しと挑む3兄弟がいて…
もともと残酷な描写も多い グリム童話だけど、
これは、大人でもちょっとビックリ。
絵本に【安心】を求める 小さな子には、
不向き。だけど、
以上、おすすめ10冊でした。
【おすすめの作家さんたち】
グリム童話などの 有名なお話は、
同じタイトルでも、
いくつもの絵本が出版されていて、
描く人によって、
それぞれに全く違う味わいがあります。
お話自体も、
細かな設定が変わっていたり、
結末が違っていたりすることも多いので、
すでに知っているお話でも、敢えて、
いろいろ読んでみるのも おもしろいですよ。
グリム童話を多く手掛けている
代表的な 絵本作家/画家さんたちを
以下に、あげておきます↓
和紙をちぎって貼る
“貼り絵”という独特の手法で絵を描く
【いもとようこ】PR
アンデルセンやグリムなど、
古典童話の世界感を 優しく繊細に表現する
【バーナデット・ワッツ】PR
いくつもの画法を描きこなし、
「イメージの魔術師」と呼ばれた
【エロール・ル・カイン】PR
子や孫に贈るために
手描きの絵本を作り続けたという
【フェリクス・ホフマン】PR
子どもたちの 想像の世界を
ユーモラスに、そして繊細に表現する
【モーリス・センダック】PR
鮮やかで 温かく やわらかい色彩で、
人々の暮らしや 風景を描き出した
【バーバラ・クーニー】PR
子どもたちは、物語もだけど、
絵をメインに読む(楽しむ)子も多いので、
いろいろな表現方法に触れてみて、
お気に入りの作家さんの絵から、
絵本を選んでみるのも おすすめです。