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   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

世界の【昔ばなし】グリム童話編 =おすすめ10選=

今回 紹介する【グリム童話】は、

グリム兄弟(兄ヤーコプと弟ヴィルヘルム)

ドイツの昔ばなし(メルへン)をまとめあげた 童話集。

 

有名どころでは、

シンデレラや ラプンツェル

ハーメルンの笛ふきなどなど。

 

156篇の童話が収集されていて、

世界で最も多くの言語に翻訳され、

最も多くの人々に読まれている童話です。

 


〔PR〕ロバのおうじ
作: グリム童話 絵: バーバラ・クーニー
訳: もきかずこ 出版社: ほるぷ出版

 

目次

 

有名なグリム童話を集めた

【幼児向けの童話集】1冊と、

 

日本では、

あまり深く知られていない⁈

その他の【グリム童話の絵本】を

9冊選んでみました。

 

 

 

名作よんでよんで グリムどうわ15話

作: 西本 鶏介 大石 真

出版社: Gakken

金色のがちょう/おおかみと七ひきの子やぎ/

しらゆきひめ/三人きょうだい/赤ずきん

ヘンゼルとグレーテル/おひゃくしょうとあくま/

かえるの王さま/ブレーメンのおんがくたい/

小人とくつや/おいしいおかゆ/ねむりひめ/

三人のしあわせもの/みつけどり/ほしのぎんか

 

有名なお話を

コンパクトにまとめてあるので、

一通りのあらすじを押さえるのにピッタリ。

 

小さな子どもが飽きずに読める工夫が

あちこちに施されているので、

いろんな童話に触れる 入門としておすすめ。

 

 

 

ロバのおうじ

作: グリム童話 絵: バーバラ・クーニー

訳: もきかずこ 出版社: ほるぷ出版

 

王と王妃が 魔法使いとの約束を破ったせいで

子どもが ロバの姿でうまれてしまい…。

 

やわらかい絵と 丁寧な文章で届ける

グリム童話らしい 残酷で美しいストーリー。

※少し長め。声にだして読むと30分くらい

 

 

 

グリムの昔話 くまの皮をきた男

絵: フェリクス・ホフマン

訳: 佐々 梨代子 野村 ひろし

出版社: こぐま社

 

世の中が平和になって 暇を出された兵士が、

他に頼る者もなく、悪魔と取引をした結果、

7年間 くまの皮をきて生きることに...。

 

一風変わったシンデレラストーリーで、

ホフマンの絵が 物語をより盛り上げる。

 

 

 

とんでもないおきゃくさま グリム童話

作: グリム 絵: バーナデット・ワッツ

訳: ささき たづこ 出版社: 西村書店

 

はちゃめちゃなニワトリ夫婦のお客様が、

あまりにも とんでもなさ過ぎるっ!!

 

夢も教訓的なものも あまり感じられなくて、

ただただ、ほんとにひどい(笑)

 

グリム童話には、こんなお話もあるんだ~

という発見が詰まった一冊。

 

 

 

つぐみのひげの王さま グリム童話より

作: グリム 絵: モーリス・センダック

訳: 矢川 澄子 出版社: 評論社

 

美しいけれど、

とてもとても わがままなお姫様。

お姫様のあまりの高慢さに怒った王さまは、

そんな娘を 乞食と結婚させることに...。

 

センダックの描く

「つぐみのひげの王さま」は

子どもたちが演じる 子ども劇仕立てで、

 

ドタバダした 演技くささが、

元のストーリーの 物々しい重さを、

ゆる~く 和らげてくれている。

 

 

 

7わのカラス グリム童話

作: グリム 絵: フェリクス・ホフマン

訳: 瀬田 貞二 出版社: 福音館書店

 

思わぬ呪いを受けて

カラスになってしまった兄たちと、

彼らを探して家を出る女の子の物語。

 

心優しい女の子が奮闘する大冒険で、

ところどころ表現が不気味で怖いけど、

お話自体は テンポよく進んでいく。

 

最後は 兄妹みんなでハッピーエンド♪

 

 

 

うできき4人きょうだい グリム絵本

作: グリム 絵: バーナデット・ワッツ

訳: 福本友美子 出版社: BL出版

 

うでききの4人兄弟が

お姫様を救うために それぞれの技を使い…

 

あちこちで、似たお話があるけれど、

4人が選んだ職業や、父親の試しが特徴的!

 

物語終盤では、兄弟4人のうち、

誰が救い出されたお姫様と結婚するのか?

という問題が浮上するも、大団円!

こんな終わり方も、なんだか面白い♪

 

 

 

おどる12人のおひめさま

作: グリム童話 絵: エロール・ル・カイン

訳: 矢川 澄子 出版社: ほるぷ出版

 

12人のお姫様の靴は

朝になるといつもボロボロ。

 

不思議に思った王様が、この謎を解いた者に

国をつがせるとおふれを出し…。

 

エロールルカインの絵が 本当にきれい。

挿絵だけでなく、

文章の周りにも装飾があり、

絵本の装丁の至る所から、

お姫様たちの世界観が溢れている絵本。

 

 

 

ミリー 天使にであった女の子のお話

作:ヴィルヘルム・グリム 絵:モーリス・センダック

訳:神宮 輝夫 出版社:ほるぷ出版

 

村に戦が近づいていて、

「三日たったらもどっておいで」と言って、

母親は娘を森の奥深く逃す…。

 

けっこう宗教色が強めの物語だけれど、

母が子を想う愛情の深さに胸を打たれる。

個人的には、本当にこれが救いなのか…?

とも考えさせられる、切ない母娘のラスト。

 

センダックがイラストに込めた想いと、

その美しさ・迫力に引き込まれる

 

 

 

あめふらし グリム童話

著: グリム兄弟 絵: 出久根 育

訳: 若松 宣子 出版社: 偕成社

 

王女さまの結婚相手を募集して、

お題が出されたが、失敗した者はさらし首⁈

そして、その首の数 すでに97!!

その難題に、運試しと挑む3兄弟がいて…

 

もともと残酷な描写も多い グリム童話だけど、

これは、大人でもちょっとビックリ。

絵本に【安心】を求める 小さな子には、

不向き。だけど、

 

 

以上、おすすめ10冊でした。

 

 

【おすすめの作家さんたち】

 

グリム童話などの 有名なお話は、

同じタイトルでも、

いくつもの絵本が出版されていて、

 

描く人によって、

それぞれに全く違う味わいがあります。

 

お話自体も、

細かな設定が変わっていたり、

結末が違っていたりすることも多いので、

 

すでに知っているお話でも、敢えて、

いろいろ読んでみるのも おもしろいですよ。

 

 

グリム童話を多く手掛けている

代表的な 絵本作家/画家さんたちを

以下に、あげておきます↓

 

 

和紙をちぎって貼る

“貼り絵”という独特の手法で絵を描く

いもとようこPR

 

 

アンデルセンやグリムなど、

古典童話の世界感を 優しく繊細に表現する

バーナデット・ワッツPR

 

 

いくつもの画法を描きこなし、

「イメージの魔術師」と呼ばれた

エロール・ル・カインPR

 

 

子や孫に贈るために

手描きの絵本を作り続けたという

フェリクス・ホフマンPR

 

 

子どもたちの 想像の世界を

ユーモラスに、そして繊細に表現する

モーリス・センダックPR

 

 

鮮やかで 温かく やわらかい色彩で、

人々の暮らしや 風景を描き出した

バーバラ・クーニーPR

 

 

 

子どもたちは、物語もだけど、

絵をメインに読む(楽しむ)子も多いので、

いろいろな表現方法に触れてみて、

 

お気に入りの作家さんの絵から、

絵本を選んでみるのも おすすめです。