絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

世界の【昔ばなし】アフリカ編 =おすすめ9選=

今回の絵本紹介では、

【アフリカ】に伝わる

いろいろな【昔ばなし】を 集めてみました。

 


〔PR〕くらやみのゾウ
再話: ミナ・ジャバアービン
絵: ユージン・イェルチン
訳: 山口 文生 出版社: 評論社

 

目次

 

アフリカの昔ばなしの絵本で、

まず目を引くのが、その色彩の豊かさ。

そして、大胆な幾何学模様。

 

カラフルな洋服をまとった

サバンナの動物たちが登場したり、

 

タンザニア発祥のポップアート

ティンガティンガ】という

特徴的な手法で描かれていたり、

 

生き生きとした【力強さ】や

【おおらかさ】を感じるお話など、

9冊を集めてみました。

 

 

 

くいしんぼうシマウマ【ケニアの昔話】

作: ムウェニエ・ハディシ

絵: アドリエンヌ・ケナウェイ

訳: 草山万兎 出版社: 西村書店

 

昔、動物たちは、

つまらない うすぼけた色だったらしい。

 

とあるきっかけで、

それぞれが 色鮮やかに着飾り始めたのに、

くいしんぼうの シマウマだけは・・・

 

シマウマが、

どうしてシマシマ模様になったのか?

という、起源にまつわる物語。

 

ありえないけど、なんだか納得しちゃう(笑)

面白おかしい ケニアの昔ばなし。

 

 

 

ノウサギの家にいるのはだれだ?

ケニア マサイにつたわるおはなし】

再話:さくま ゆみこ 絵:斎藤 隆夫 絵

出版社: 玉川大学出版部

 

"つよくて ゆうかんな 戦士"に、

家を乗っ取られてしまったノウサギ

 

仲間に助けを求めたけれど、

他の動物たちも皆、怖気づいてしまって…

大騒ぎの末に暴かれた、戦士の正体は⁈

 

とっても おおらかで、分かりやすい、

ケニアのマサイ族に伝わるお話。

 

 

アナンシと6ぴきのむすこ【アフリカ民話より】

作・絵: ジェラルド・マクダーモット

訳: 代田 昇 出版社: ほるぷ出版

 

【アナンシ】は、

アフリカで人気の クモのキャラクター。

 

6匹のクモのきょうだいが、

それぞれの得意なことを活かして、

補い合い 助け合って、大活躍!

 

きょうだいが助け合ったり、

特技を生かして奮闘するお話は、

世界のあちこちにあるけれど、

 

このお話の終着点は、

アフリカらしい感じがして 魅力的。

 

はっきりした色使いや 幾何学模様も、

どこかアフリカの伝統絵画を感じさせる。

 

ガーナの

アシャンティ地方に伝わる口承文化。

 

 

 

むらの英雄【エチオピアのむかしばなし】

文: 渡辺 茂男 絵: 西村 繁男

出版社: 瑞雲舎

 

出先から村へと帰る12人の男たち。

気づくと、人数が一人足りない?!

勘違いが 勘違いのままに 大暴走。

 

それでも 誰も傷つけない。

おおらかで、とことん平和なお話。

 

小学校の読み聞かせでも、

村人たちの あまりのとぼけ具合に、

「おいおいおい」って盛り上がる一冊(笑)

 

 

 

ごちそうの木【タンザニアのむかしばなし】

作:ジョン・キラカ 訳:さくま ゆみこ

出版社: 西村書店

 

"ごちそうの木"の実を 食べる方法を

賢いカメに 教えてもらいに行くけれど、

誰もかれも、途中で 答えを忘れてしまう!

最後にようやく出番がきたノウサギが…

 

ちょっぴり 教訓も含まれた、

ユニークで楽しいお話で、

 

ティンガティンガ・アートという

タンザニア発祥の技法で描かれている。

 

日本語にはない 独特な音も出てくるので、

声に出して読むのに挑んでも面白い。

 

 

 

ちいさな ハチドリの ちいさな いってき

【南アフリカ、中南米アンデス地方に伝わる民話】

作・絵: ウノサワ ケイスケ

企画・原案: はしづめ ちよこ

出版社: イマジネイション ・プラス

 

落雷によって起きた火事…

逃げるばかりの動物たちだったけれど、

 

ちいさなハチドリの ちいさな行動が、

やがて周りの動物たちを変えていく。

 

大胆な色使いや構図も 印象的で、

『いま じぶんができることをする』という

シンプルで、まっすぐなメッセージは、

大人でも ハッとさせられる。

 

 

くらやみのゾウ 【ペルシャのふるい詩から】

再話: ミナ・ジャバアービン

絵: ユージン・イェルチン

訳: 山口 文生 出版社: 評論社

 

蔵の中にいる 大きくて不思議な生き物。

とある人は「ヘビ」のようだと言い、

とある人は「扇」のようだと言う。

 

村人たちは、各々がくらやみの中で見た

"一部分の真実"をもとに 言い争いを始め…

 

なかなかに 深い教訓を

楽しくユニークに 伝えてくれる一冊。

 

 

 

しんぞうとひげ【アフリカの民話】

採話: しまおか ゆみこ

絵: モハメッド・チャリンダ

出版社: ポプラ社

 

 「心臓」と「ひげ」が主人公だなんて、

かつて、そんな絵本があっただろうか(笑)

 

お腹ペコペコで、

心臓を食べようとする ...ひげ⁈

必死に逃げまわる …しんぞう⁈

 

心臓が 左胸に、

ひげが 口元にある理由とは?

 

タイトルの「?」な印象を裏切らない、

始まりから終わりまで 衝撃だらけの一冊。

なのに、最後は ちゃんと腑に落ちる(笑)

 

 

 

* 番外編 *

かわいいサルマーアフリカのあかずきんちゃん

作・絵:ニキ・ダリー 訳:さくま ゆみこ

出版社:光村教育図書

 

昔ばなし…ではないけれど。

アフリカ版の「あかずきんちゃん」のお話。

 

陽気なリズムの くり返しもあり、

上記で紹介した 昔ばなし『アナンシ』も登場!!

 

アフリカでの暮らしの様子も伝わってくる、

愉快でオシャレな おつかい物語。

 

 

 

以上。

【アフリカの昔ばなし】9冊の紹介でした。

 

 

【あとがき】

 

今まで出会ったことさえないような

新発想!!な お話に出会えると、

楽しいし、とっても わくわくします。

 

特に アフリカのお話や イラストは、

個人的に、あまり馴染みがないせいか、

どれも とってもユニーク!!

 

 

今回 紹介したお話の対象年齢は

だいたい3歳からとなっていますが、

 

あとがきや解説が 充実している本もあり、

小中高生や 大人でも、

様々な視点から、

より楽しめるものが多く、おすすめです。

 

 

 

※紹介した国名や 地域名は、

 絵本のタイトルや表記に準じています。

 

yuruoya.hatenablog.com

 

yuruoya.hatenablog.com

yuruoya.hatenablog.com