今回は、
【アジアの昔ばなし】を7冊紹介。
〔PR〕とらとほしがき
作・絵: パクジェヒョン
訳:おおたけ きよみ 出版社:光村教育図書
目次
- 王さまと九人のきょうだい【中国の民話】
- 王さまになった羊飼い【チベットの昔話】
- とらとほしがき【韓国のむかしばなし】
- ゴナンとかいぶつ【モンゴルの昔話】
- チンチラカと大男【ジョージアのむかしばなし】
- たまごからうま【ベンガルの民話】
- ランパンパン【インドみんわ】
文章や お話のすじだけでなく、
装丁やイラストからも、
その国や地域、あるいはお話の
息づかいが感じられるような...
ちょっと味のあるものを 選んでみました。
王さまと九人のきょうだい【中国の民話】
訳: 君島 久子 絵: 赤羽 末吉
出版社: 岩波書店
9人それぞれに、
一風変わった特技を持つ きょうだいが、
悪い王さまに立ち向かう、痛快なお話。
文章のテンポも良くて、
みんなの名前も それぞれに独特で面白い!
中国の少数民族、イ族に伝わる昔ばなし。
王さまになった羊飼い【チベットの昔話】
再話: 松瀬 七織 絵:イヨンギョン
出版社: 福音館書店
貧しくも 心優しい羊飼いの男の子が、
生き物の言葉を分かるようになって...。
大筋のストーリーは、
"ききみみずきん"を彷彿とさせるけれど、
出てくる動物たちや食べものなど、
異国情緒あふれるイラストが魅力的。
とらとほしがき【韓国のむかしばなし】
作・絵: パクジェヒョン
訳:おおたけ きよみ 出版社:光村教育図書
トラの盛大な勘違いから成るお話。
どこか "ふるやのもり"通じる流れに、
韓国語のおもしろみが プラスされる。
伝統の民画風に描かれたイラストの迫力と、
とらの何とも言えない表情が おもしろい。
ゴナンとかいぶつ【モンゴルの昔話】
文: イチンノロブ・ガンバートル
絵: バーサンスレン・ボロルマー
訳: 津田 紀子 出版社: 偕成社
力持ちな男の子が、
悪者を退治する 王道のストーリー。
試練や闘いのシーンはハラハラドキドキ!
馬と一緒に活躍する この英雄は、
日本でいうところの
"桃太郎"的な存在なんだそう。
チンチラカと大男【ジョージアのむかしばなし】
作:片山ふえ 絵:スズキ コージ
出版社:BL出版
三兄弟の末っ子で とても賢いチンチラカ。
次から次へと出される、
王さまの無理難題を叶えるために...
欲張りな王さまや 間抜けな大男を相手に、
知恵の回るチンチラカが大奮闘!
最後は、意外な形で あっさりと大団円?!
スズキコージさんの絵も、
お話の雰囲気と合っていて 楽しい♪
たまごからうま【ベンガルの民話】
再話:酒井 公子 絵:織茂 恭子
出版社:偕成社
ぐうたら男が買った "うまのたまご"
ちょっと奇想天外で 力の抜ける笑い話。
タイトル「たまごからうま」は、
ベンガル語で、
「ありえない」という意味の慣用句。
ランパンパン【インドみんわ】
再話:マギー・ダフ 作:インド民話
絵:ホセ・アルエゴ 訳:山口 文生
出版社:評論社
わがままな王さまに
奥さんを奪われたクロドリ(鳥)が、
王さまをやっつけに宮殿に向かうお話。
ランパンパン!と太鼓を鳴らし、
道中で さまざまな仲間を迎え入れ…。
だんだんと、
サイズ感がバグってくる感じも、
子どもたちはすんなり受け入れ、大喜び。
くり返し出てくる軽快なリズムと、
まっったく予測のつかない仕返し劇!!
以上。
今回のお話は、
小学校の読み聞かせで、
人気のあるものを中心に選びました。
お話の内容を
じっくり楽しめるのは5,6歳~かな。
独特の色づかいがあったり、
力強い線で描かれていたり、
大人から見ても 渋い表現があったり...
色や形など、視覚的なものに
強く興味を惹かれる子にとっても、
栄養満点の刺激になります。
声にだして読むと、
長いもので10分ちょっと。
読み聞かせや 寝る前のお話にでも...
※紹介した国名や 地域名は、
絵本のタイトルや表記に準じています。