絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

【水やトイレについて考える】SDGs絵本=6選=

今回は、

SDGsに関する絵本】の紹介です。

 

テーマは、

SDGs目標6〔安全な水とトイレを世界中に〕

 

目次

 

 

【はじめに】

 

SDGsに関する・・・といっても、

今回 紹介する絵本は、

あまり小難しいものではなく、

 

対象年齢は だいたい5歳~。

どれも、年長さんから小学生向け。

 

私たちの生活の中で、

当たり前のように存在している

【みず】や【トイレ】について、

 

興味の入り口になるような

親しみやすい【ちしき絵本】を

6冊 選んでみました。

 

 

みずとはなんじゃ?

作:かこ さとし  絵:鈴木 まもる

出版社:小峰書店 

 

水の性質や役割について、

とても丁寧に伝えてくれる【科学絵本】

 

気体・液体・固体など

理科的な用語は すべて、

 

子どもたちが、

普段 見ている姿や 言葉で登場し、

 

その役割についても、

子どもたちに伝わりやすい例えが、

一貫して 使われている。

 

普段、当たり前にある【みず】が、

地球上のすべての【いのち】にとって、

どれほど大切なものなのか...

 

「子どもたちに伝えたい」という

作者の お二人の熱意も感じられる。

 

かこさとしさんが手がけた最後の絵本。

 

 

 

すいどう

作・絵:百木 一朗  出版社:福音館書店

 

水道と下水道の仕組みを

視覚的に分かりやすく説明した絵本。

 

水がどこからやってきて、

そして使った水がどこへ流れていくのか。

 

道路の下や、家の中(床下)など、

普段は目にすることのない水道管が、

 

色分けして可視化されているので、

ぱっと見るだけでも分かりやすい。

 

毎日 使っているわりに、

意外と知らない 蛇口の向こう側…

 

親子で好奇心を刺激される一冊。

 

 

 

しずくのぼうけん

作: マリア・テルリコフスカ

絵: ボフダン・ブテンコ

訳: 内田 莉莎子 出版社: 福音館書店

 

一滴の「しずく」を主人公に、

水の変態や 循環を 説明している絵本。

 

汚れたり、見えなくなったり、

空に昇ったり、地上に落ちたり、

たくさん集まったり、凍ったり…。

 

いろんな姿に変わりながら、

いろんな場所を旅していく「しずく」。

 

理科的なことは分からなくても、

【冒険もの】のお話としても楽しめる。

 

初版は1969年という ロングセラー。

 

 

 

地球を旅する水のはなし

文:大西 健夫/龍澤 彩

絵:曽我 市太郎  出版社:福音館書店

 

地球の大きさが

サッカーボールくらいだとすると、

地球上にある水は、

ビー玉ひとつ分しかないんだそう。

 

増えもしないし 減りもしない。

限られた分量の水が、

太古の昔から 今現在に至るまで、

壮大な時間をかけて めぐり続けている…

 

水の循環についての科学絵本だけど、

絵が とてもきれいで、

文章も、どこか詩的で美しい。

 

まるで、絵本そのものが、

『地球の姿』を

体現しているかのような一冊。

 

水門学者による

巻末の解説も 読み応えあり。

 

 

 

みずをくむプリンセス

文:スーザン・ヴァーデ

絵:ピーター・H・レイノルズ

訳:さくま ゆみこ 出版社:さ・え・ら書房 

 

アフリカの、

とある少女の一日を描いた絵本。

 

一日の大半をかけて、何キロも歩いて、

ようやく 濁った水を手に入れる暮らし。

 

ーどうして水は遠いの?

ーどうして水は濁ってるの?

ーどうして家には水がないの?

 

過酷ともいえる環境の中でも、

お母さんと一緒に歌ったり踊ったり、

 

明るく、凛と生きる

少女の姿が、活き活きと描かれている。

 

アフリカの自然が、

星空が、風が、乾いた大地が、美しい。

 

スーパーモデルの

ジョージ―・バディエルさんの実体験が

元になっているお話。

 

彼女は今、

アフリカで井戸をつくる活動をしていて、

巻末には、その写真も紹介されている。

 

声に出して読むと10分ちょっと。

2021年の課題図書にも選ばれた一冊。

 

 

 

トイレをつくる 未来をつくる

写真・文:会田 法行  出版社:ポプラ社

 

東ティモールでの

トイレを作るプロジェクトを取り上げた

写真絵本。

 

「トイレ」や「うんち」と聞くと、

子どもたちは つい、

恥ずかしがったり、ふざけたり、

楽しくなっちゃったりもするけど、

 

トイレのない暮らしは、

とても危険で 不衛生なことなのだ と、

 

いつも使っているトイレは、

命にかかわるほど 大切なのだ と、

 

現地で暮らす人々の写真を通して、

子どもたちにも ダイレクトに伝わる。

 

日本での

災害時のトイレにも触れられており、

この問題が、

決して遠い国の話ではないことにも

気づかされる。

 

ートイレと水の問題で、

ー失われてゆく命を守りたい

 

参考までに、

この絵本で紹介されている

【nepia 千のトイレプロジェクト】は こちら↓

https://www.nepia.co.jp/1000toilets/

 

絵本タイトルにある

「未来をつくる」という言葉の意味が、

とても深い。

 

 

 

 

…以上、

【水やトイレについて考える】SDGs絵本、

6冊の紹介でした。

 

 

【あとがき】

 

【みず】や【トイレ】のない暮らしが

どういったものなのか、、、

 

想像もできないくらいに、

私たち日本人にとっては、

当たり前に そこにあるものだけど…

 

その当たり前が、

世界的に見て、

どれほど恵まれた環境なのか、

 

こうして世界を知って、

改めて、日本の水資源の豊かさを

思い知らされました。

 

 

ほんとうに、

世界は、知らないことだらけ。

 

だからこそ、私は知りたいし、

子どもたちにも知ってほしい、

と、願っています。

 

 

絵本を通じて、

 

気まぐれに、

パラパラと眺めるだけでも、

 

親子で、

あーでもない こーでもないと、

とりとめもなく話してみるだけでも、

 

これからの時期は、

夏休みの読書感想文や自由研究にも。

 

折りにふれて、

考えていきたい/行動していきたい

テーマのひとつです。

 

 

 

【その他のSDGsに関する絵本】

 

SDGs目標10〔人や国の不平等をなくそう〕

yuruoya.hatenablog.com

 

 SDGsの目標12〔つくる責任つかう責任〕

yuruoya.hatenablog.com

 

SDGsの目標14〔海の豊かさを守ろう〕

yuruoya.hatenablog.com

 

SDGsの目標15〔陸の豊かさも守ろう]

yuruoya.hatenablog.com

 

SDGsの目標16〔平和と公平をすべての人に〕

yuruoya.hatenablog.com