世界のいろいろな言語の中でも、
とくに、
オノマトペが多いという日本語。
しかも、
「ぴえん」とか「もふもふ」とか、
今なお、どんどん増え続けている!!
それなら、
その豊富なオノマトペを
絵本でも、
存分に堪能しちゃいましょう♪
某お菓子の名前も、オノマトペ?!
目次
今回 紹介する絵本は、
おもに、幼児さん~小学生向け。
どれもこれも、
文字は 擬音語だけなのに、
ストーリー性のある6冊です。
ぎゅっ
作・絵:ジェズ・オールバラ
出版社:徳間書店
出てくる文字は、
ほとんど すべて「ぎゅっ」だけ。
例外は、
「ママ」「ジョジョ」の二言。
それなのに、
ちょっとしたワクワクも、寂しさも、
嬉しさも、大好きも、ありがとうも、
ぜんぶ ぜ~んぶ、伝わってくる。
ボロボロになっても、
何度でもくり返し読みたい 愛おしい一冊。
ぽぽぽぽぽ
作・絵:五味 太郎 出版社:偕成社
蒸気機関車のおはなしを
ひながな5文字の オノマトペで、
ほのぼのと繰り広げていく絵本。
とってもシンプルだけど、
子どもたち 大喜び。
イラストだけでも、
十分に たくさんのことを
イメージさせてくれる絵本で、
読む人が自由に、
おはなしを広げられるところにも、
五味太郎さんらしさを感じられる。
わんわん わんわん
作・絵:高畠 純 出版社:理論社
動物の鳴き声がいっぱいで、
赤ちゃんから楽しめるオノマトペ絵本。
高畠純さんの
表情豊かなイラストが親しみやすく、
増えていく動物たちが かわいい♪
動物の鳴き声だけなのに、
文字のサイズや配列が にぎやかで、
そこからうまれるストーリーに、
次第に 引き込まれてしまう。
赤ちゃん時代を卒業してからも、
また違う形で、長く楽しめる一冊☆
すしん
作:たなか ひかる 出版社:ポプラ社
ほぼほぼ「すしん」という擬音語の
バリエーションだけで、
物語が展開していくのに、
なぜか、とっても しっくりくる不思議。
そもそも「すしん」っていう
擬音語がナゾすぎる!!(笑)
「おすし」の絵本なのか、
「乗りもの」の絵本なのか、
はたまた「生きもの」の絵本なのか。
【頭はよくならないシリーズ】の一冊、
「無意味を楽しむ絵本」だそう♪
おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました
作:渡辺 朋 絵:高畠 那生
出版社:童心社
いったい何が起こるのか・・・
たぶん大人は、タイトルから、
なんとな~く察してしまうけれど、
その予感が当たるのは、
ほんの 冒頭部分だけ。
そこから物語は、どんどん思わぬ方向へ⁈
ベートーベンの交響曲 第5番、
『運命』に挿絵をつけたら、
きっと こんな感じになるのかも⁈
子どもって、
こういうノリが、ほんとうに大好き!!
私も すごく好きだけど(笑)
そそそそ
作:たなか ひかる 出版社:ポプラ社
こちらも、
【頭はよくならないシリーズ】の一冊。
可愛らしいコアラたちが、
「ぷるぷる」したら、「ぐにゃり」となって、
「にゅーん」としちゃう物語。
いろ~んな動物たちが、
いろ~んな姿で出てくるのも楽しい♪
ナンセンスを感覚的に楽しめる絵本。
以上。
幼児さんから小学生向けの、
【オノマトペ絵本】でした。
【さいごに】
擬音語と聞くと、
「わんわん」「にゃーにゃー」など、
【赤ちゃんことば】
というイメージも強いけれど、
古くは
『古事記』にも登場していて、
※列島を作る際の 海を混ぜる音を
「こをろこをろ」と表現している
世界に誇る『マンガ』の世界では、
効果音的な 描き文字としても、
大・大・大活躍のオノマトペ。
聞こえる意味から、
ことばの意味をイメージしやすく、
言うのも、聞くのも、心地よい☆
これって もはや、
大切にしたい 日本文化の一つだなぁ
って個人的には思います~*
…ちょっと大げさだけど、わりと本気で(笑)
赤ちゃんにおすすめの【オノマトペ絵本】