絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

ふしぎな世界の 時の魔法【十年屋】シリーズ

 

目次

 

十年屋シリーズ紹介


〔PR〕十年屋1 時の魔法はいかがでしょう
著:廣嶋 玲子  絵:佐竹 美保 出版社:ほるぷ社

 

寿命 1年を対価に、

大切なもの、あるいは遠ざけたいものを

10年そのままの状態で預かってくれる

「十年屋」という魔法使い。

 

招かれた人々が抱えている

様々な想いと、

そこで 繰り広げられる人間模様。

 

【銭天堂】の作者 ”廣島玲子”さんが送る

ふしぎな魔法の世界の物語。

 

 

あらすじ

どうしても捨てられないもの、守りたいもの、遠ざけたいもの。そんなお品がございましたら「十年屋」の時の魔法をご用命ください。小さなころからずっと大事にしていたぬいぐるみ、大好きなひとからもらった写真、会えなくなった友だちに見せたかった雪だるま。忘れたくても忘れられない大切なもの、思い出と一緒に、魔法でお預かりします――。「銭天堂」「もののけ屋」シリーズの作者がおくる、心あたたまる物語。【ほるぷ出版「十年屋」 内容紹介 】より

 

こんな子におすすめ

 

小学3,4年生あたりから、

中学生にも 人気のシリーズ。

 

少し ふしぎな

ファンタジー系の読み物が好きな子は、

もちろん、

 

小学生の間では、

【銭天堂】の作者さんだから!ということで

読んでみて ハマる子も多いし、

 

【5分後に意外な結末シリーズ】などの、

ユーモア×ちょっとブラックな

ショートショートが 好きな子にも

けっこう人気があります。

 

対象年齢

 

対象年齢は小学5・6年から

と、記されています。

 

文章も分かりやすく、

1冊に6話の短編集になっているので、

 

物語の読み易さとしては

「銭天堂」(小学中学年向け)と

同じくらい な気もしますが、、、

 

駄菓子屋さんでは、

小銭のやりとりで済んでいたけれど、

 

十年屋では、

1年とはいえ、自分の命を懸け、

10年という時の契約を交わす物語は、

 

対象年齢も 少しだけ高め…

10年以上は生きてきた経験のある子⁈

になっているのかな、と(勝手に)思います。

 

 


〔PR〕十年屋5 ひまな時もございます
著:廣嶋 玲子  絵:佐竹 美保 出版社:ほるぷ社

 

5つのおすすめポイント

 

#1. 不思議で特別な招待状

 

この本の中の「魔法使い」という存在は、

普通の人間たちの間では、

うわさ程度にしか知られておらず、

 

彼らが暮らす場所「魔法街」へは、

魔法の力を必要としている人、

特別に招かれた人しか辿り着けない。

 

「十年屋」から

ふしぎな招待状を受け取った人は、

契約をするも、しないも本人の自由。

 

それぞれの依頼人が選ぶ道に、

さまざまな物語が広がっていく。

 

 

#2. ねこの執事の愛らしさ

 

「十年屋」で執事として働いている

使い魔ねこの カラシちゃん。

 

お料理上手の 働き者で、

出てくる おもてなしのお菓子や紅茶も、

ものすごく美味しそう。

 

「~なのです」という丁寧語が愛らしく、

物語の魔法街の中でも、読者の間でも、

大人気の 癒し系看板ねこ。

 

 

#3. 魔法街の住人たち

 

さまざまな魔法使いが暮らす 魔法街。

 

それぞれが、

ふしぎな魔法に長けていて、

 

お互い うまく競合しながら

程よい距離感で、和やかに暮らしている。

 

"好き"や"自分らしさ"を突き抜けた

自由気ままな人が多い印象だけど、

 

時折、そこへ辿り着くまでの

彼らの苦悩や 生き辛さが垣間見え、

完ぺきではない 彼らの姿に共感できる。

 

なので!!

魔法街の住人が 主人公になった

スピンオフ(特別編)が、

本編並みに力強くて、深くて、面白い!!

 

本編をより楽しむためにも、

スピンオフまで読むのが おすすめ。

 

 

#4. 10年という月日の長さ

 

10年あれば、

子どもは大人になっているし、

 

預けたこと自体、

すっかり忘れてしまっていたり、

 

次世代へと

想いが引き継がれていくことも...。

 

大人にとっても、

味わい深い 月日の長さだけど、

 

まだ 十数年しか

生きていない子どもたちにとっては、

 

それだけでも、

壮大な未知への読書体験、になるはず。

 

 

#5. 変わる心/変わらない心

 

「十年屋」に預けられた品々は、

その契約が終わるまで、

決して変わることはないけれど、

「人の心」は、変わることも...。

 

美しい心、純粋な想いだけでなく、

臆病な気持ち、ちょっとしたすれ違い、

ドロドロした醜さや 浅ましさなど、

 

人の心の

あらゆる面をあぶり出すかのような

エピソードが詰め込まれていて、

 

ハッピーエンドばかりではないからこそ、

一冊 まるごと読み終わった後には、

深い余韻のある 充足感が残る。

 

 

本編とスピンオフ、読む順番は?

 

「十年屋」シリーズは、

現在、6冊の本編と 4冊のスピンオフが、

発売されています。

 

登場人物が少しずつ増えていき、

たまに

以前のエピソードと繋がったりもするので、


じっくり丁寧に読みたい人は、

やはり、発売順通りに読むのが おすすめ

 

ただし、

仮に順番関係なく 読み始めたとしても、

 

基本的には、短編集なので、

前作を知らないからと言って、

ストーリーが分からなくなるほどの

大きな混乱はなく、

一冊 楽しめると思います。

 

スピンオフに関しては、

各登場人物を深掘りした内容のため、

 

まずは、本編で

その人物を登場するのを見届けてから

の方が、より楽しめると思います。

 

十年屋シリーズ作品一覧

 

十年屋 時の魔法はいかがでしょう?

 

十年屋2 あなたに時をあげましょう

 

十年屋3 時にはお断りもいたします

 

十年屋4 ときどき謎解きいたします

 

十年屋5 ひまな時もございます

 

十年屋6 見習いのお時間です

 

十年屋7 タイムセールいたします

 最新刊11月9日発売

 

 

特別編(スピンオフ)作品一覧

作り直し屋 十年屋と魔法街の住人たち

本編1巻から登場している

おばあさん魔法使い・ツルさんの物語

 

いろどり屋 十年屋と魔法街の住人たち2

本編2巻から登場している魔法使い少年テンと

使い魔のカメレオン・パレットの物語

 

お天気屋と封印屋 十年屋と魔法街の住人たち3

本編3巻から登場した お天気屋のビビと、

本編4巻で初登場の 封印屋ポーさんのお話

 

銀行屋と小間使い猫 十年屋と魔法街の住人たち4

本編6巻に登場した 銀行屋ギラトと、

見習い執事ミツの その後のお話

 

 

本編・特別編ともに、

悲喜交交、"廣島玲子"作品らしさを、

たっぷり味わえるシリーズです!! :D

 

 

"廣嶋玲子"さんの 他のシリーズ紹介はこちら↓

yuruoya.hatenablog.com

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