絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

静かな恐怖を描いた児童書【鬼遊び】シリーズ

私がビビりなだけかもしれないけど、

とにかく、むちゃくちゃ怖かった(白目)

怖いお話を読みたい子は、ぜひぜひ!

 

【鬼遊び】シリーズ


〔PR〕鬼よぶわらべ歌
著:廣嶋 玲子 絵:おとない ちあき
出版社:小峰書店

 

古き良き 日本の風景を舞台に、

おにごっこ、かくれんぼ、かるたとり...

昔ながらの遊びを通して、

鬼たちが 子どもを捕らえにやってきます←‼‼

 

作者は、"銭天堂"シリーズと同じ、

あの 廣嶋玲子さん。

 

誰の心にもある ふとしたスキとか、

出来心とか、後ろ暗い気持ちとか、

そういう弱さに、

するりと付け込まれる臨場感は、

やっぱり凄まじい。

 

追い込まれた 子どもたちが、

鬼とギリギリの駆け引きを続ける様は、

読んでいて息が詰まるよう。

 

"銭天堂"同様、

バッドエンドのパターンもあるし、

救いのある お話も。

 

結末が いろいろあるからこそ、

どう転ぶか わからなくて、

読んでいて、余計にハラハラします。

 

さらに、ところどころに

ふと出てくる挿絵がめちゃくちゃ怖い!

 

もちろん、

怖い怖いだけじゃなく(笑)

 

言い伝えや わらべ歌、昔遊びなど、

日本の文化に根差した情感や面白さも

たっぷり 堪能できますよ。

 


〔PR〕髑髏の手まり歌
著:廣嶋 玲子 絵:おとない ちあき
出版社:小峰書店

 

シリーズは全4冊

  • 鬼よぶわらべ歌
  • 地獄のお囃子(はやし)
  • 髑髏(しゃれこうべ)の手まり歌
  • 闇の子守唄

 

一冊に6編ずつ収録された、

連作の短編集になっています。

 

お話のひとつひとつは、

どこから読んでも問題ないのだけど、

 

発売された順に、春→夏→秋→冬と、

日本の四季を巡っていくので、

 

順番通りに読んで、ラストに

【闇の子守唄】(冬)を持ってくると、

とても きれいな終わり方になると思います。

 

対象年齢は、

小学校中学年・小学校高学年

 

文章量や語彙力を考えると、

"銭天堂"を読んでいる子たちか、

その もう少し上くらいの子ですね。

 

物語としては、

中高生や大人も じゅうぶん楽しめますよ。

 

鬼よぶわらべ歌(春)

 

地獄のお囃子(はやし)(夏)

 

髑髏(しゃれこうべ)の手まり歌(秋)

 

闇の子守唄(冬)

 

鬼遊び 4巻セット