絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

絵本の選び方で、私が一番大切にしていること

 

絵本の選び方や 読み方に関しては、

研修でも、書籍でも、ネット上でも、

いろんな基準やポイントが、

数多く しかも分かりやすく紹介されていて、

 

私も 日々、

とても参考にさせてもらっているけれど、

 

実際に、子どもと一緒に

絵本や児童書を 選ぶときには、

 

そのルールを

いったん全部とっぱらって(笑)

 

【その子が選んだ本は、

 その子にとって ぜんぶ正解/必要】

というのが、私が最優先していることです。

 

「それ、もう何十回も読んだやん」

っていう本も、

 

「〇年生になったのに、赤ちゃん絵本?」

っていう本も、

 

「ひらがなさえ、まだ全部は読めないのに、

 どう見ても 一般向けの文庫本だよ?」

っていう本も、

 

ひとまず、ぜんぶ正解。

 

さすがに買うときには、

ちょっと慎重にならせてもらうけど(汗)

 

その場で読む本や、

図書館で借りる本くらいは、

存分に 好きに選んでもらいます。

 

せっかく自分で見つけたものを

ダメだしされたり、

別の物に誘導されたりすると、

 

もうその瞬間に、

本を見つけたときの嬉しさも、

読む楽しみも半減してしまうから。

 

私自身、

自分が つい口を挟んでしまうタイプだと

重々、自覚しているからこそ、

気を付けているポイントです。

 

動物や食べもの、乗りものなど、

好きなもの/身近なものを見つける子…

 

音や言葉のリズム、くり返しを

心地よく/おもしろく感じている子…

 

カラフルな色/やさしい色づかい、

絵本全体の雰囲気を 気に入っている子…

 

子どもたちが本を選ぶ基準にも、

いろんな個性や要素があるけれど、

 

案外、

絵本の内容には全然関係なくって、

 

(前に この絵本を読んだときに、

 ママのお膝に乗せてもらった)とか

 

(このシーンを読むときの

 パパの表情が すごく好き)とか

 

そういう理由で選ぶ子も けっこういます。

 

私たち大人は すぐに、

絵本 イコール 物語を楽しむもの、

あるいは、学びの場だと考えがちだけど、

 

子どもにとっては、

身近な人とのコミュニケーションの一部

でしか なかったり、

 

ただの おもちゃの延長くらいに

思っている子も いるかもしれません。

 

年齢が低ければ低いほど、

本に対する使い道も自由で、

 

ミニカーを転がすのと同じ感覚で、

ページを行ったり来たりさせて、

めくったときの

色の変化やインパクトを楽しんでいたり、

 

(あれ。

 今日も、このページにクマさんがいる!

 じゃあ、次はウサギさん出てくるかな?)

なんて、

 

スマホやテレビの画面とは違う、

いつも同じ場所に、同じ絵がある

【本】という物そのもの の仕組みを

楽しんでいたりもします。

 

大人とは違う感性を持っているからこそ、

まずは、どんな形であれ、

本のある場(生活)が楽しいと、

そう思えることが、最優先。

 

好き・楽しいっていう気持ちは、

やっぱり最強の武器になるから。

 

もちろん、私が好きな本や、

推したい本、気になった本も、

拒否されない限り、

提案ぐらいは してみますよー。

 

目の前の大人が、

心から楽しいと思っていることも、

とてもとても大切だと思うから。

 

 ムリはしない。

 ガマンもしない。

 でも、ムリじいもしない。

 

だから時々、

子どもに お勧めしてみたものの、

読まれずに終わる事態も発生するけど、

まぁ、しょうがないですよね。

 

大人だって、

正直に言えば、あるあるだもの。