絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

【するな!と言われたことを ついやってしまう】を体感する

「するな!」とか「ダメだ!」とか、

言えば言うほど、

なぜだか、やる/やってしまう~。

 

そんな"子育てあるある"だけど、

「案外、大人もそうですよ」というお話し。

 

さっそく、例題。

 

次に出す問題の答えを

ぜったいに、思い浮かべないでください。

【2+5= 】

 

次に挙げたものを

ぜったいに、想像しないでください。

【ピンクのこぶた】

 

ぜーーったいに想像しないでください。

【ピンクのこぶたが、

 フラフープを回している】

 

ぜっっったいに想像しないで!!

【ピンクのこぶたが、

 フラフープを回しながら、

 鼻でリコーダーを吹いている】

 

 

全問「想像しない」を達成できた人、

たぶん、おそらく、少ないと思います。

 

なぜなら、

私たち人間の脳は、

否定文を受け入れてくれないから。

 

育児の場面で、

「否定文より 肯定文で話しましょう」

とよく言われているのは、そのためです。

 

さっきの こぶた例文を

子育てシーンに置き換えてみると、

 

【走らないで!】

 

【ちょろちょろしないで!

 ほら、走らないで!】

 

【こんな所で、大声をださないで!

 ちょろちょろしないで!

 ほらもう、走らないで!!】

 

めっちゃよく言う、

そして、よく聞く言葉な気がするけど、

 

言われた子どもの頭の中には、

どんなイメージが広がっているでしょう?

 

きっと、

むちゃくちゃ元気いっぱいな自分の姿。

 

そして、まだまだ

いろんなことに 未熟な子どもたちは、

脳と行動が 直結している分、

イメージしたら、即行動!!

 

元気100倍!それいけワタシ!

状態です。わーい(涙)

 

かと言って、

「じっとしてて。だまってて。」

イコール 【何もしないで】と言うのも、

意外に、高難度ミッションなのです。

 

大人でも、

【何も考えないでください】

【3分間だけ頭を空っぽにしてて】

と言われるよりは、

 

【お花畑を想像してください】

【真夏のビーチを思い浮かべて】

と言われた方が、

ぐっと実践しやすくなるのと同じです。

 

なので、子どもたちには、

代わりにやってほしい理想の行動を

はっきり お話しする方が、

伝わりやすいし、実践しやすいのです。

 

走らないで → 歩こうね

忘れないで → 覚えておいて

騒がないで → お口を閉じておこう

登らないで → 降りようね

行かないで → ここにいて

 

親子間なら、

その子の心に刺さるイメージで伝えるのも、

ノってくれやすくて、おすすめです。

 

「プリンセスみたいに 歩けるかしら?」

「忍者みたいに、しずか~に移動しよう」

とか。

 

 

レダメ・コレダメ・ソレシナイデ

 

私たち自身が、

何千回、何万回と聞かされ続けてきた

身近にありふれた言葉なので、

ついつい口にしてしまうかもだけど、

 

だからこそ、気づいて、

今、自分が変えていけば、

子どもたちも変わる…かもしれない。

 

まぁ、すぐには変わらなくても、

言うことを聞いてくれないことに対して、

イライラし続けるより、

 

「次は、どんな作戦でいってやろうか」

と考えていた方が、

自分の気持ちも楽(前向き)になる、かな。

 

もちろん、いつもいつも

肯定文だけで過ごせるわけはないし、

 

子育てをしていたら、

とっさに止めなきゃいけない時なんて、

山のように出てくるし、

 

せっかく

大人が 頭を使って肯定文で話したのに、

子どもたち 聞きゃしない!とか、

そんなシーンもザラにあるけど(えぇ⁈)

 

それでも、

一日の小言のうちの何割かが、

ポジティブな言葉に置き換えられたら、

 

それだけで、

ちょっといい日になった気がします。

 

 今日の私、ちょっと成長!みたいな。