絵本と 子どもと ゆる親業

   2男2女を育てる40代母* 現在、読み聞かせボランティアとしても活動中              

落語や狂言がじわる【おもしろい絵本】11選

日本の伝統的なストーリーテリング

(traditional Japanese comic storytelling)

 

【落語や狂言】を元にした

じわじわと面白さがこみあげてくる絵本

11冊の紹介です。



〔PR〕狂言えほん かきやまぶし
作:内田 麟太郎 絵:大島 妙子 出版社:ポプラ社 

 

今回は 出来るだけ、

時代背景などの予備知識や

補足がなくてもお話が分かるもの、

 

子どもになじみやすいテーマ、

言葉のリズムや勢いが楽しいもの、

 

そして、

子どもにもオチが分かりやすいもの、

 

…を中心に選んでみました。

 

 

寿限無 声にだすことばえほん

作: 齋藤 孝 絵: 工藤 ノリコ

出版社: ほるぷ出版

工藤ノリコさんのイラストが、

子どもたちの興味を惹きつける!!

名づけのシーンなど

お話そのものは 少し割愛されていて、

長~い名前の部分をクローズアップ。

声に出す/暗唱する面白さを楽しむ絵本♪

 

ちゃっくりがきぃふ らくご絵本

作: 桂 文我 絵: 梶山 俊夫

出版社: 福音館書店

"お茶、栗、柿、麩"をザルに入れて、

売り歩くことになった主人公のさきち

『ちゃっくりがきふー』の売り声で、

町を練り歩くと、その楽し気なリズムに…。

落語らしい お話の流れとオチで、

語感が良いので小さな人にも親しみやすい♪

 

じごくのそうべえ

作:田島 征彦 出版社:童心社

上方落語

地獄八景亡者戯じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を題材にした絵本。

恐ろし気な表紙やタイトルとは裏腹に、

軽快な関西弁でぽんぽんとお話は進む 。

そうべえが大立ち回りするシーンでは、

おならや くしゃみも 続々出てきて、

子どもたちは大爆笑!!

親子で楽しめる 圧巻のロングセラー

 

狂言えほん ぶす

作: 内田 麟太郎 絵: 長谷川 義史

出版社: ポプラ社

人気の最強コンビがおくる 狂言えほん。

ツボの中に入っている「ぶす」という猛毒。

主人が留守の間に、

どうしても そのツボの中が気になる二人は...

一休さんの「水飴のお話」でも有名。

 

狂言えほん かきやまぶし

作:内田 麟太郎 絵:大島 妙子

出版社:ポプラ社 

柿をぬすみぐいする山伏と、

こらしめてやろうとする地主。

狂言独特の言い回し(かけ声)が面白く、

思い切り笑える 二人のやりとり。

さらに、クセの強い 絵の迫力が、

お話の面白さを増し増しにしてくれる!!

「そろりそろり」の発祥は、この演目。

 

落語絵本 てんしき

作・絵:川端 誠  出版社:クレヨンハウス 

具合が悪くて 医者に診てもらった和尚さん。

「てんしきはありますか?」と聞かれて、

つい知ったかぶり。その後も 次から次へと、

知ったかぶりをする大人が出てきて…

『てんしき』の正体に、子どもたち大笑い!!

正体が分かったうえで、何度も読みたがる♪

園児さんでも楽しめる のんびり愉快なお話。

(子どもたちが楽しめるようにと、

 敢えて本家とは違うオチにしてあるそう)

 

落語絵本 まんじゅうこわい

作・絵:川端 誠 出版社:クレヨンハウス

自分の嫌いなものの話で盛り上がる若い衆。

松つぁんが怖いものは "まんじゅう"だと言う。

この絵本には、なんと16種類の饅頭が登場!!

昔ばなしとしても 広く愛されていて、

落語の入り口にもピッタリの おすすめ絵本

 

落語絵本 たのきゅう

作・絵:川端 誠 出版社:クレヨンハウス 

芝居が得意な人気役者の「たのきゅう」さん。

母親の病気で、急いで故郷に帰る途中、

なんとも不気味な老人に出会ってしまい…。

ハラハラドキドキするけれど、

少しの偶然と、見事な機転で切り抜ける♪

読み終わって表紙を見ると、また面白い!

 

落語絵本 ときそば

作・絵:川端 誠  出版社:クレヨンハウス 

屋台のそば屋と お客さんの軽快な掛け合い。

時を知らせる鐘の音を利用して、

上手いこと お勘定をごまかしたお客と、

それを見ていて、真似をする別の男…。

小さな人には ちょっぴり難しいけれど、

お金を数えるのを よく聞いて、

んっ⁈て気づくと ニヤリとしたくなる面白さ

 

しにがみさん

作・絵:野村たかあき 監修:柳家 小三治

出版社:教育画劇 

お金がなくて追い込まれていた男は、

死神の助言で、医者を始めることに...。

人の欲望を描いた ブラックユーモアで、

木版画の力強さも この絵本の醍醐味の一つ。

耳に残る 不気味な呪文と手拍子は、

米津玄師さんの楽曲『死神』にも登場!!

 

ねこのさら

作・絵:野村たかあき 監修:柳家 小三治

出版社:教育画劇 

旅の道具屋と お茶屋のご主人の駆け引き。

高価なお皿をだまし取ろうと、

口の上手い道具屋の話はトントン拍子に進み

「あれ?」と気づいたときには…???

小気味いいテンポの、ちょっと痛快なお話。

 

 

園児からお年寄りまで

 

読み聞かせで披露するには、

私のレベルがまだまだ足りないけれど(笑)

 

家で、親子で、楽しむ分には、

江戸っ子口調で思い切り読むと面白い!!

 

落語や狂言、それに昔ばなしは、

高齢者向けの読み聞かせでも 人気です。

 

 

今回の紹介した絵本は、

それぞれシリーズもたくさん出ていますよ↓

 

【声にだすことばえほん】 PR

 落語に限らず、

 古典文学や近代文学を切り取った

 日本語の面白さを 楽しむシリーズ

 

【ポプラ社 狂言えほん】 PR

 狂言のなかでも特に人気の演目を

 内田麟太郎さんが絵本向けにアレンジ

 

【じごくのそうべえ】シリーズ PR

 「じごくのそうべえ」の続編もの。

 極楽やら 竜宮城やら、

 "あの4人"が、あっちこっちで大暴れ。

 

【川端誠 落語絵本】 PR

 "話芸"である落語を 絵本にするために、

 とことん工夫を重ねた 傑作のシリーズ

 

【柳家小三治監修 本格らくごえほん】PR

 少し難しかったり ブラックだったりで、

 面白いけど、今回は紹介を見送ったもの多数。

 どちらというと 高学年向け…かな。